母との思い出 その2
母との思い出の続きです。
暗くなる前にこの日は少し雨が降りました。
お母さん猫は雨に濡れても子猫たちのほうに私の目が行かないようにとでも思ったのか、私の前に出ていました。
人間はとりあえず目の前にいる猫に注意して他の隠れてる猫には目もくれないと知ってるんでしょうね。
別嬪さんなだけではなく頭もよいお母さんです。
この時も下の方を見て、私も下に何かあるのかと見てみましたが実際は何もありませんでした。子猫たちのほうへ私の注意がいかないようにとのことなんだと思っています。
しばらくして暗くなると子猫が出てきます。
そしてお母さんと子猫さん一緒に遊びます。
優しい目で子供を守ってるお母さんの姿が素敵です。
外はかなり暗くなってきました。
人も私以外いません。
そうすると猫さんの天下なんでしょうかね。
子猫たち走り回ったりお母さんに甘えてみたり。
優しく子供を包み込むような仕草、母の愛を感じます♡
一気に暗くなりますが、子猫たちはお母さんの傍で遊んでいます。
私も数メートル離れたところで動かずにカメラを向けています。
お乳を飲ませながら他の子の相手もしてるお母さん。
顔つきがお母さんって感じで子猫たちもお母さん大好きと寄ってきています。
白猫兄弟はお母さんの傍にきて我先にとおっぱいをねだってるようでした。
茶トラ子猫たちはこの時走り回っていました。
お母さんは私に気づいたのか子供たちを守るために私のほうを時々見ています。
生まれるまでは私にもそれなりに懐いてたお母さんですが、子供が生まれてしまうと子供の安全を一番に考えるところは人間も猫も同じですね☆
お母さんは少しだけ移動して、子猫たちはお母さんの向こう側で飛んだり走ったり。
親子での姿が印象的でした。
こんな日がずっと続きますようにとお母さんは念じてたでしょうね。
私もそう思っていましたから。
子猫同士での遊びも渦中に入りました。
とっても楽しそうです。
暗くてよく見えないんですが、楽しさは私にも伝わってきました。
もうこんなひとときは2度と訪れないんだとこの時は想像もしませんでした。
子猫たちの動きが激しくなり、周囲も暗くなったのでシャッタースピードが追い付きません。
お母さんは子猫たちを見守って1か所にいるので撮れるんですが、子猫たちはうまく撮れません。
この日は街灯等の明かりだけで撮ったのですが、懐中電灯は持ってたけど余計な事したくないので使いませんでした。
この日はこれで帰ったのでこの後のことは分かりませんけど、翌日から子猫さんたち突然いなくなり、お母さん猫は一生懸命に探し回っていました。
私たち人間にも悲しそうな顔で子猫たちのこと尋ねてきて、でも人間たちも子猫たちの居場所を知りません。
結局数日後子猫たちの4匹は見つかったのですが、白猫の1匹が最後まで見つからなく、またこの時からお母さんは子猫たちを探しつかれたのかご飯も食べなくなり急激にやつれていってもう長くは生きられないなってのは人間にも分かるほどでした。
なんとか元気になってほしくて柔らかいキャットフード買っていったりしたんですが、ちょっとは食べるもののほとんど食べない状態です。
それでも子猫たちの傍にしばらくいたんですが、ある日を境に姿を見かけなくなりました。
子猫たち4匹はいつもの場所でいまでも元気に育っていますが。